宝島社
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こんにちは!!以前モテたいという一心でインターネットに言葉を書き連ねていた赤穂です。
今ですか?テクを重ねてある程度顔と性格も見れるようになり、結婚までできました。そんな赤穂がですね、『邪道モテ!』をやっと読みました。
作者は今をときめく『アラサーちゃん』の作者で元AV女優のなゆゆこと峰なゆかさんと『負け美女』の作者でエッセイストの犬山紙子さん。二人の対談形式でばっさばっさと女性を斬りながら進んでいく本です
やー、これ面白いわ!
冒頭にも書きましたけど、私はかなり非モテをこじらせていた時期がありまして、いや、非モテではなかったはずなんだけど、もっとモテたい、もっとモテたい、と思っていた時期があり、なぜかずっとインターネットに真摯なまでに向き合い、文章を書き連ねていました。拗れてる!
なんでモテたいのに外に出ないのか、メイクを一つでも変えればいいのにそれをせずに文章を書き綴っている赤穂、これを拗らせている以外の何というのか…
そういう過去がある女が読むともう胸が痛いを通り越して、はー、わかりますわかります。という気持ちになります。
正直いいますと、本編が始まって2pくらいでもうビールのプルタブ開けるくらいの勢い。とりあえず共感したところに赤鉛筆で線引いてよって言われたら、印がつかないページはないと思う。
内容の一番濃いところは、モテのタイプを「王道モテ」「邪道モテ」「非モテ」に分け、なおかつさらに分類しているという。その分類は本でぜひ読んで欲しいんだけど、自分はどのタイプなのか考えるだけでも結構面白いと思います。え?赤穂ですか?バリバリの王道モテです。
ーーー嘘です。
邪道モテ内の自虐モテに近いと思います。
大まかにカテゴライズしており、作者二人が考えるそのカテゴリーの女子のイラストがあるので、外見は@@モテだけど中身は@@モテ、というふうにタイプわけも多様になってくる、イラストとそこについてるコメントだけでも一見の価値があります。
コメントでぐっときたのは「しょぼいお花から綿レースが垂れてるコサージュ」と「総スタッズのルブタン、戦闘力の高い小物が好き」です。わ、わかるわー!!
そして邪道モテで良ければ、モテるテクニックが凝縮された本です。そもそも王道モテの女の子にこれは読んで欲しくないね。
外見が王道モテで、中身がサブカルとかそんな最終兵器彼女はいてほしくないです。エマージェンシー!!
さてこの本、どんな女性でも楽しめると思うけど、過去非モテをこじらせており、尚且つ悪口が好きな性格が悪い女性が読むとすごい楽しいと思います。もちろん私含め。あ、あと男の人の感想も聞きたいな!!(というこれも一種のモテテクですね)
正直言いますと、帰省中の電車の中でカバーもかけずに本を開いたり閉じたりしながら、iPadで延々感想書いている私の状態が一番モテません!!
ガチで感想を言うならば… 面白かったんですが、どうしても納得行かないと言うか、気にくわないところがありました。
それは所詮、「女性の言うモテない」ってのは随分高見にいるのだな、と読んでて思わざるを得ませんでした。もし、本田透氏の電波男じゃありませんが、彼女らに、ガチの男の非モテである自分が「私もモテないので、同じ仲間ですね♪」なんて言ったとしたら、内心は「一緒にするんじゃねーよ」と思われること間違いなし、と思いましたw
そもそも、「モテって何か?」って話になるのですが… 個人的に「モテ」とは複数の異性から好意を持たれ、それを行動に移されること(内心思われてるだけでは分からないし、何も進まないので行動が出てくることが重要)だと思ってるのです( この本も「狙った人を彼氏に出来るとか彼氏を作れる」と言う意味では言ってないとは思います。それでいいなら、顔面偏差値理解タイプを非モテに分類するのがおかしくなりますし。)。
なので、雑魚モテ出来るってのが結局はモテだと思うのです。本命以外に好意を持たれてもしょうがない、ってのはそりゃそうでしょうが、本命が多数いない限り、つまり本命が一人なら、結局は一人を除いて雑魚にならざる得ないからです。だから、雑魚モテ言って馬鹿にするのは結局は異性を見下してるとしか思えないのです(私が雑魚側にいるからそうゆう風にしか捕らえられないというのもあるとは思いますが…)。
それを雑魚は氏ねと言わんばかりの内容から「低スペックの雑魚は異性に恋愛感情を持つ事すらおこがましい」と言われてる感があり、「『美女だけが恋愛できる資格を持つわけじゃない』って本で『美男(高スペック)じゃなければ恋愛する資格なし』って言われてる」みたいで非常に嫌でしたね。犬山さんの「世間的な評価と雑魚かどうかは一致しない」ってのには「医者であっても雑魚扱いされることもあるのか」でガクブルになりw、峰さんの「医者ワインは雑魚と言えないでしょ」ってのには、じゃあ、それって雑魚モテを自慢する女と馬鹿にしていたことと根本は同じじゃないかと… まあ、女性向けの本なんで、そーゆー配慮は必要ない本ではあるので、こんなところを必要以上に気にする自分がアホなだけなんですがw
ただねえ… 逆の立場で言うなら… 「邪道モテは歳をとっても使える、アラサーでも。」言ってますが、男側がもしですよ、仮にですよ?
「三十路を超えた女にモテてもそんなものは意味ないね。30過ぎて邪道モテ? あいつら雑魚なのに自分が雑魚って認識がない厚かましさがウザいよね。抱くだけなら抱くけど、それ以外で内心近寄らないで欲しい。」
とか内心思われてたとしたら死にたくありませんか? 恋愛って凄いエネルギーを使うもんだと思うので、そのエネルギーが寧ろ相手にとってマイナスだとするなら、私なら死にたくなりますし、そんな事を思われる可能性があるとするなら、恋愛自体したくなくなります。
結局、女性の言う「非モテ」って男の非モテと大差あると言うか、或いは「主に告白せず、告白される性」だから、なんだかんだで余裕があるんですよね。峰さんが「どんだけ不細工でもどんだけ愛想のない女でも絶対に客が一人つく」って非モテタイプの最後に書いてますが、男ならまずないですからね、これ。女性の人生が必ずしも男に比べてイージーモードとは思いませんが、主にネット上と言うか、本音の所で女性が男から軽視されてしまう要因はこういう考えがどこかにあるからではないか?と思いました。
長文スイマセン。
コメントありがとうございました。男性側からの感想、新鮮でした。
食神さんのコメントであった、『女性の言うモテない」ってのは随分高見にいる』というところですが、それはコメントで書いていただいたように、この本のターゲット上、仕方のないところなのかな、と思っています。だってそれなら『SPA!』のすぐヤれる女特集とかは、どんだけ女を軽く扱ってんねん、パステルカラーの服着てたからやれると思ったら大間違いじゃ!!と私が思うのと同じ感情かもしれません。
(それを面白く読めるところも一緒ですね)
見下してない、と言ったら嘘になります。
すごい敵を増やしそうな言葉ですが、私は自分にあまり関係のない男性をちょろいな、と思うことが多いです。
もちろん友人や仕事上の知り合い、深いお付き合いをする男性には思うことはないんですけど、正直なんでこんな小さなことで色々してくれる男性が多いのだろう、と思うことはあります。その先にはセックスがあることはもちろんわかっていますし、なんであんな行為のためにこんなに必死になるんだろう。と思うことももちろんありました。
逆に自分がちょろいな、と思われていることも自覚していますし、大好きな人にはいつもはいつくばっている状態です。
「低スペックの雑魚は異性に恋愛感情を持つ事すらおこがましい」ということですが、その低スペックの女が非モテです。低スペックの雑魚になりたくないから、必死に考えて考えた結果が邪道モテにつながるのではないでしょうか。
そして男性から「抱くだけなら抱くけど、それ以外で内心近寄らないで欲しい。」と思われているとしたら、たぶん私は頭が悪いので同じようなことを思っていると思います。
「このひと抱いてくれるだけだから楽だわ」と。
モテてるとイージーモードなのか、女だったらイージーモードなのか、ということは、ふぇみ的なところも入っていて正直言及はしたくないところです。そこで唯一言えるのは、私含め、男性も女性もモテることはイコール幸せではないこともあるという事は覚えていてほしいです。
フェミ的な部分ですが、いつも思っているのは、女にはタイムリミットがあります。モテキ映画版で、仲里依紗が話していたように。「告白される側の余裕」もあるかもしれませんが、「時間制限があるということでの余裕のなさ」はいつも肩に乗っています。
私はそれを「本音の部分で」語る女性をあまり見ない。女性のみのコミュニティなら別です。
なんか返信もまとまらないですね。ごめんなさい。
>低スペックの雑魚になりたくないから、必死に考えて考えた結果が邪道モテにつながるのではないでしょうか。
うーん、それと言うのか、邪道モテのそういうところに色々と違和感が… って邪道モテの前書き(P5)を読み直して分かりました。結局は「特定の人を振り向かせたい」じゃなくて「不特定多数の人から評価されたい」だからです(その癖に「雑魚モテ」とか言ってバカにしてるから凄く嫌だったんだと思う。つまりは邪道モテの目的も結局は恋人を作りたいのか、チヤホヤされたいのか、どちらかか分からない、後者なのに、自分の目的以外は意味がないと言う、その矛盾さに違和感を感じたんだと思います。
>そこで唯一言えるのは、私含め、男性も女性もモテることはイコール幸せではないこともあるという事は覚えていてほしいです。
それはそうでしょう。だからこそ「女性の人生がイージーモードとは思えない」と書いた訳ですし、私は「美人に生まれたからって人生楽勝」とか言う考えには「それは違うだろう」とも思ってますから。
ただ、この手の話に置いてはあまりにそれに対して出発点が違う… 非モテって「誰からも求められない不幸せ」ってのをスタート地点として前提にしてますから。根拠はないのですが、そういう前提を持ってる割合は男の方が高いと思うんです。なんでそう思うんだろう?って考えてみると、男の場合、ただ存在しているだけで求められる事はまずないからだと思いました。
そういえば、宮崎駿かなんかが「女性の場合は、そこにいるだけでキャラクターとして成り立つんですが、男性のキャラクターを成立させるには社会的な立場や地位、もしくは何らかの宿命を背負っているといった、目に見えない何かが必要」って言ったらしいですが、これってアニメだけじゃなくて、現実でもそうで、そういうのが差にでるんだと思いますけどもね(逆に言えば、非モテの女性が非モテの男性より悲惨な扱いをされたり、肩身の狭い思いをすることが多いのは、非モテの女性の絶対数が男性の非モテに比べて圧倒的に少ないからなんでしょうね)。
あ、関係ないんですが、
>「このひと抱いてくれるだけだから楽だわ」と。
これはちょっと新鮮でした。女性でもこういう風に考える人がいるんだな、と。いや、勿論、そういう人がいるというのは頭では分かっていますけどもw
邪道モテを読み返せずに数日、ここもほっておいてしまい申し訳ありません。
うーん。
邪道モテ、というか「モテ」は総じてチヤホヤされたいんです。
しかも、雑魚にじゃなくて、高スペックの男性に、もしくは高スペックになる可能性を秘めた男性にちやほやされたいんだと思いますよー。
だから、一人の男を射止めて、という女性も非モテの方に分類されてたんだと思います。
私ももてたい!ちやほやされたい!でも顔だけではどうにもならない…可愛くないわけではない。十人並み。(と自分で思ってる)と思う女性ががつんとターゲットだと思います。
私だ!!